ちょっと名前がかっこいい

相変わらず腹が減っている。僕は腹減りキャラだったのだろうか。そんな事を考えながら僕はコンクリートの壁を背に立ち上がり、思考するよりも早く駆けた、ドアに向かい。何も考えず。一直線に!ドアは重厚な外装に裏付けられた圧倒的な威圧感で行く手を阻もうとしているがそんなのは関係ないぜ。愛と勇気で乗り越えてやる!


乗り越えた。そんな訳で台所にてラーメンを作るんだけれどもね。野菜が全くありません、というかラーメン自体ありません。あるのは調理法が分からないヤキソバのみ。いきなり挫折しそう。でも僕は考えました、これはコロンブスの卵的な発想で新機軸。特許出願中なのでパクらないでいただきたいんですけど。ヤキソバーメン。これは新しいんじゃないかな。というか絶対に新しいよね、だって普通食わないよこんな犬の餌、豚の餌。茹でてみたら本当にびっくりしたもん、溶け出してたもん液が。何かの液が。白い。スープがひたすら白い。これはちょっと人間が食べてはいけないものだったのではないかな、時代を先取りすぎたのではないかな。という思いが奔流の如く渦巻きまして、さすがの僕も嗚咽です。


ネタでやってるわけでもなんでも無しに「美味しいかも」とか考えた僕は本当に馬鹿だった、と食べる前から完全に敗北宣言でポツダム宣言、無条件降伏なのでヤキソバーメンやりたい放題です。なんせ、せめて味をつけようと思って入れてみたヤキソバの味付け粉が溶けません。うわあ、これは意表を突かれた!疲れた!マジで疲れた…どうしよう、これ食うの?マジで?囚人に拷問として食べさせる法律とか作りませんか小泉首相?そうすれば、このヤキソバーメンを差し上げますので僕が食べずにすむってわけ!これぞ名奉行大岡裁き!これにて一件落着わっはっは!


うん、これを食べきれればアラブの石油王。と思い込んだら案外食べられました。もの凄く臭くて不味いうどんがふやけたものを食べてると思い込めばなんとか猛毒ではないのかな、と催眠することが出来ましたのでマジでお勧め出来ません。後味最悪、極悪三昧、柴田でした。それではさようなら。